美味しく喰らう

天才とは様々なものを「美味しく喰らう」存在

2021-01-01から1年間の記事一覧

炎上商法

空をウミガメが泳ぐ。テトリスが雨のよう。しかしその落ちる速度は遅い。紫の煙がプカプカと浮いて雲になる。空は茜色に染まっていた。夕方。幻想的な夕方。 街にネオンが灯り始める。僕は銀色のスーツを着て、バイクを飛ばす。繁華街は怖いところだ。いつ爆…

認識・記憶・時間

はじめに 本稿は、我が最愛なる友人の一人である、黒井氏の論考『祖霊崇拝』において展開された私の持論への反駁に対する再反駁になる。 また、彼への再反駁をテコとしてそこから認識と時間の関係について私の持論を提示する。この提示によって、黒井氏がし…

『我が変化を見る』解説 その1

・はじめに さて、私自身の思想的帰結の一端を成す『我が変化を見る(以下、「我が変化」と称する)』の分析作業を始める。この分析作業を通して徹底した自己批判を展開出来ればと思う。その自己批判が私の思想的飛躍に多大なる貢献をしてくれることを期待する…

我が変化を見る 第十三巻+第十四巻

目次 第一巻 第二巻 第三巻 第四巻 第五巻 第六巻 第七巻 第八巻 第九巻 第十巻 第十一巻 第十二巻 第十三巻 13-1(懐疑的真実:自我、確信的真実) 13-2(実在の発生) 13-3(空、ウィトゲンシュタイン) 13-4(明晰、表現) 13-5(空集合、梵我一如) 13-6(明晰、体感…

我が変化を見る 第十二巻

目次 第一巻 第二巻 第三巻 第四巻 第五巻 第六巻 第七巻 第八巻 第九巻 第十巻 第十一巻 第十二巻 12-1(その命の行き着く先へ) 12-2(視点の統合) 12-3(言語:ひとつの秩序的な形態) 12-4(言語崩壊思考壊滅) 12-5(生物・非生物の問題) 12-6(矛盾を内包する構…

我が変化を見る 第十一巻

目次 第一巻 第二巻 第三巻 第四巻 第五巻 第六巻 第七巻 第八巻 第九巻 第十巻 第十一巻 11-1(責任の集約、人類という共同体) 11-2(人類という共同体を包括する集団の形成) 11-3(集団の有無と責任の所在の相関) 11-4(神と裏切られた王) 11-5(活動における形…

我が変化を見る 第十巻

目次 第一巻 第二巻 第三巻 第四巻 第五巻 第六巻 第七巻 第八巻 第九巻 第十巻 10-1(質素と勤勉への誓い) 10-2(自己対話、言葉) 10-3(神とは私たちの想いなのだ) 10-4(神、唯物論、言霊、畏怖) 10-5(考えることで現実から逃げている) 10-6(ビミョーなねむさ…

我が変化を見る 第九巻

目次 第一巻 第二巻 第三巻 第四巻 第五巻 第六巻 第七巻 第八巻 第九巻 9-1(チャチャチャ。音楽が鳴り響く!) 9-2(ニューオーダー) 9-3(虫の大軍) 9-4(反乱者、女神) 9-5(焔の大神) 9-6(贅沢と怠惰/質素と勤勉) 第十巻 第十一巻 第十二巻 第十三巻+第十四…

我が変化を見る 第八巻

目次 第一巻 第二巻 第三巻 第四巻 第五巻 第六巻 第七巻 第八巻 8-1(新年の抱負) 8-2(正常かつ一般的で没個性的な善良で健全な一市民) 8-3(特殊の刈り取り、智慧の火) 8-4(「特殊」のまっすぐさ、誰もが「厨二病」) 8-5(異端、ビッグブラザー) 8-6(排斥、恐…

我が変化を見る 第七巻

目次 第一巻 第二巻 第三巻 第四巻 第五巻 第六巻 第七巻 7-1(もみじの赤は切ない赤/女尊男卑) 7-2(乱世にいない英雄、危険な炎) 7-3(変革期から安定期へ) 7-4(1001) 7-5(神殺し) 7-6(「さいわい」こそが生きる意味) 7-7(我が変化総集編2) 第八巻 第九巻 第…

我が変化を見る 第六巻

目次 第一巻 第二巻 第三巻 第四巻 第五巻 第六巻 6-1(やあやあお久しぶり) 6-2(女言葉) 6-3(光のものはささやく/虹) 第七巻 第八巻 第九巻 第十巻 第十一巻 第十二巻 第十三巻+第十四巻 第六巻 6-1(やあやあお久しぶり) やあやあお久しぶりそこのみんなは…

我が変化を見る 第五巻

目次 第一巻 第二巻 第三巻 第四巻 第五巻 5-1(詩人と学者の対話) 5-2(アフロディーテ、処女神) 5-3(新たな・古き家族、蛇の顔した悪魔) 5-4(せめてアルテミスの……/あの男だ) 5-5(分析、性描写) 第六巻 第七巻 第八巻 第九巻 第十巻 第十一巻 第十二巻 第十…

我が変化を見る 第四巻

目次 第一巻 第二巻 第三巻 第四巻 4-1(彼こそ虚無の王) 4-2(偽善者、政治の限界) 4-3(皆の幸せを望む男) 4-4(私のさいわい/神は悪魔だ) 4-5(愛憎) 4-6(社会、幸福) 4-7(2-2の後日談、不可視的な悪魔) 4-8(愛と幸福、仄かな熱を帯びた斜光) 4-9(禍々しい「感…

我が変化を見る 第三巻

目次 第一巻 第二巻 第三巻 3-1(構造、名、恐怖) 3-2(空) 3-3(暗闇に落ちる) 3-4(日々を旅とする) 3-5(半身を世俗に残し思考の渦に呑まれる) 3-6(言い訳、臆病) 3-7(滑稽な逃避、知恵) 3-8(「名」、体感) 3-9(君は必ずここに来る、実践しろ) 3-10(名は本質で…

我が変化を見る 第二巻

目次 第一巻 第二巻 2-1(自己、社会、選択、経験) 2-2(ヴァナンフト、ヴァンズム) 2-3(ソクラテス、イエス) 2-4(なにか) 2-5(偉大なる独裁者、矮小な代表者) 2-6(ニーチェ、終焉) 2-7(変化、いらだち) 2-8(普通、マジョリティ) 2-9(いらだち、反省) 2-10(変…

我が変化を見る 第一巻

序 今、過去を公開することについて これは17年9月23日〜18年10月16日までの間に書き連ねられた、私自身の哲学・思想上の変遷を克明に記したものである。 これは私の10年代の思想的課題の克服の瞬間の描写であり、また現在私の持つ思想の萌芽であるとともに…

恋愛において最も大切なこと

恋愛において最も大切なことはなんでしょうか? 誠実さ? 愛していること? 浮気をしないとか! さて、恋愛において最も大切なことが何かということをよく理解するためには、まず恋愛とはなんなのかということを知らなくてはなりません。 恋愛とはなんなので…

「うっせぇわ」がうっせぇわ!

まぁ、おそらく表題のように思っている人は少なくないのではないだろうか。かくいう筆者もまぁそのように思わないこともない。 最近、「うっせぇわ」という楽曲が世間で流行している。その歌詞は賛否両論あり、様々な批評が出回っている。筆者に批評の面白さ…

即非の論理

即非の論理というものを聞いたことはあるだろうか? Aとは即ちAに非ず、故にAなり という論理である。 一見すると非常に荒唐無稽だが、実際のところ、極めて論理的な帰結である。しかし、これを論理的な帰結であると理解するにはいくつかの段階を踏んで理解…

女性性一元論

週一本。2000~3000字程のまとまった文章を書いていこうと考えたものの、毎週毎週テーマを見つけるというのはなかなか難しいものがある。そこで友人に相談をしたところ、「ジェンダー論というものがイマイチ分からん。教えて欲しいのでそれをテーマにしてみろ…

シュルレアリスムの実作

以下は、数年前に私が実施した古典的シュルレアリスム技法、エクリチュールオートマティスムの実作である。 シュルレアリスムについては前回の記事を参照していただければと思う。 シュルレアリスムについて - 美味しく喰らう 無意識と有意識の境目で人はい…

シュルレアリスムについて

はじめに 私はシュルレアリストである。しかしながら私はダダを経由していないシュルレアリストでもある。もっと簡単に述べるならば、私は二十一世紀のシュルレアリストなのだ。 当然、シュルレアリストを自称する以上、希求されるものはブルトンの定義した…

実在について、またその不可知の宣言

実在は不可知である。今回はこのことを宣言したいと思う。まずはそもそも実在とは何であるかを説明したい。 実在とは何か 世の中では一般的に実在と実存の二語が混乱されているように見受けられる。はっきりと申し上げよう。この二語の差など、実存主義者達…

価値と意味の違いについて

価値と意味。この二つの言葉は非常に隣接した領域をそれぞれ支配する。通常においてはこの二語が混用されることは少ないかもしれない。しかしある問題に直面するとき、この二つの語はその領域を重ね合わせることになる。今回はなぜそのようことが生じるのか…

悪の断罪

五本の短編。四本の夢と一篇の悪態。 私はこれらの主題には断罪されるべき悪が含まれていると考える。そこで、ここに断罪のために開示する。 「無理をする必要は無いよ。」そのように彼女は僕に囁く。 僕は彼女の手を取ると、当然のように彼女も応じた。何の…

「私」とはなにか

「私」。これは私の思想の前提を成す非常に重要な概念である。今回はこの概念を説明していこうと思う。 この概念は経験的でかつ主観的にしかありえないとしても認識方法の原理的仕組みから画一的に証言できる概念である。すなわち、その視野は常に同じ視点に…

はじめまして

皆様、はじめまして。 新年明けましておめでとうございます。 Rize Faustusと言います。 ブログ「美味しく喰らう」へようこそ。 とにかく自分の考えていることを世に公開していかなくてはならない 私がそのように考えたのは突然ですが、それは必然でした。そ…