美味しく喰らう

天才とは様々なものを「美味しく喰らう」存在

我が変化を見る 第五巻

目次

第一巻

第二巻

第三巻

第四巻

第六巻

第七巻

第八巻

第九巻

第十巻 coming soon

第十一巻 coming soon

第十二巻 coming soon

第十三巻+第十四巻 coming soon

 

第五巻

 

5-1(詩人と学者の対話)

詩人「僕の友達もそんな感じだけどみんな表向きだけだよ」
学者「表向き…か。もしかしたら私は"表向き"だけ幸福について考えているかもしれない」
詩人「ある友達がいて、その子もいわゆる俗世的な感じで時間を過ごしてるんだけど、ツイッター見るといろいろ思いつめてたり、使い分けが上手いだけで、みんな悩んでるんだよ」
学者「そしてみんな日記を書くんだ」
詩人「君だって上手く使い分けてるんでしょ? 僕みたいな"下手"なのは少数派だよ」
学者「私は私自身すらしらないんだぞ?」
詩人「おそらく、ほとんどの人はツイッターにすら自身の悩みを漏らしていないだろうね。もっと匿名性の高いところに書くか日記みたいなところに書くか」
学者「それで悩みが霧散するならさいわいではないか。彼らは幸福のために考える必要なんてないんだ」
詩人「霧散していると思う?」
学者「彼のように霧散させてる」
詩人「彼に悩みがないと?」
学者「忘れ、目の前のことに夢中になることで、悩みを遠ざける」
詩人「僕にはそうは思えない。みんな悩んでて、気を紛らわすためにゲームとかに走ってるんだよ」
学者「彼らにとって悩みを解決することは必ずしも重要ではない」
詩人「いや、重要な問題だ」
学者「紛らわせさえすればさいわいは手に入る」
詩人「君の言う"さいわい"はそんなに薄っぺらいものなのか」
学者「小さなさいわいだよ」
詩人「君の目標にしては低すぎやしないか」
学者「でもさいわいであることは変わらないのだから!なぜ必ず真理を求めなくてはならない?誰もが無我の境地にいかないといけないのか?そんなはずない、そんなわけがない」
詩人「しかし、人より真理に近いと自分のことを思っている者はその道を人に示すべきだ。これは責務だ」
学者「私は最近ますます真理から離れているのに」
詩人「自分の軌跡を人に示そう。君は決して自分一人の力でここまで来たわけじゃないんだ」
学者「示している、全て。いや、全ては嘘だな。だが掻い摘んでおよそ大切そうなものはアレにある」
詩人「あの殴り書きの落書きかい?」
学者「足りないものはTwitterと日記とを参照すればいい。元になるものは用意している。必要とする人が手に取ればいい」
詩人「それは社会でもやった?」
学者「私の言葉を必要とする人はいない。専属のカウンセラーすらいる社会で信用のおけない狂人に悩みを打ち明けるだろうか?」
詩人「君は、自分のことを大衆でない、畜群でないと思っているんだよね?」
学者「過去形じゃないか?」
詩人「今はどう思っているの?」
学者「私は極めることの出来ないファウストに憧れるそれのなり損ないだよ。特別であることを望み特別になれないもの」
詩人「特別でありたいなら特別であるように振る舞えばいいんだ。」
学者「そして仮に大衆でなかったとしても私は過去数年間大衆として生きてきたんだ」
詩人「類感呪術みたいなもんで、形を真似ると精神もそれに近くなってくる。キリストやツァラトゥストラのように己の思想を人々に伝えよう。それが出来ないなら学者さん、あなたはシニシストと変わりない」
学者「伝えているじゃないか」
詩人「君が大衆だと思っている人たちには?」
学者「私は彼らにとっての幸福を鑑みるにその必要を感じていないんだろう。」
詩人「彼らが感じているか、は関係ない。君が感じているか、だ。」
学者「私は私自身を知らないのに何かを語ることは出来ない。」
詩人「だから学者は嫌いなんだ。科学的思考によって人間性が曇ってしまっている」
学者「私は私自身を知るためにも無我の境地にいかないといけない。そこにたどり着く前にあたかも悟ったもののように人を導くことは出来ない。それは無責任だ。」
詩人「間違っていようがなんだろうが関係ない、君の思想を押し付けるんだ。寝る子を起こすんだ。平和ではなく剣なんだ」
学者「私はまず私自身を自らの思想の剣で殺さなくてはならない。そして次に君を殺すんだ。その後で私達は戦争ができる。さいわいのための戦争を」
詩人「学者さんの考えは間違っているかもしれない。誰もあんたの言葉に耳を傾けないかもしれない。でもやるんだよ」
学者「でも私はまだ自死すら出来てないんだ」
詩人「あんたは、"自分が悟りを開く"ことにこだわりすぎている」
学者「それ無くして私は人を救うために言葉でその人を殴ることが出来ない」
詩人「書物、思考、言葉。これらはすべて行動を真似たものでしかない。行動こそ真実だ。向こうから殴りかかってくる人なんてそうそう現れないよ。だったらこっちから向こうの拳に顔をぶつけにいかないと」
学者「そうだ。だからこそ私は自らの示したものを自ら会得しなくてはならない。真実を知らなくてはならない」
詩人「あんたは100年経ってもそう言ってるよ」
学者「だとすればそれが真実なんだろう。私自身が見れるものが語れ、世界を見ていないものは伝聞でしか語ることが出来ない」(11月22日)

 

5-2(アフロディーテ、処女神)

心に開いた小さな穴は歪を持って拡大し、我が心を巣食うほどに成長した。
その中は闇でありながら光であり、陰のようにみえながら陽のようにも思える
世界に溢れる数多の光はそれを照らそうと我が心をまさぐれど
我が心の闇に届くことはなく
心をかき乱されたムカつきが穴の奥底から湧き出るのならば
私の救いは何処か?
この穴を埋めることができる者がいるのならば
それはかのご高名な女神
そうハデスの使徒にして
私に災いをもたらした
あの女神
アフロディーテを於いて
他に誰がいるのだろうか?
しかし私は代わりを求める
常に
常に
それがかえって私に哀しみと
深い深い切り傷を
この穴の側面に打ち付けるのに
私はそれを心地よく思えて
なお傷つきにいく
そして痛い痛いと泣くのだ
甘えるのだ
代わりのものに
本当の想いに蓋をして
私は偽物の熱に
満足する
穿たれた穴は
今も尚
幾千の傷を持ち
数多の生温い液体をバラ撒きながら
埋めることなく
あるべき主の
帰還を待つ
悲しみの丘に
月が登る
月の光は
処女神のものであり
それは全てに冷酷で
刺すような冷たさ
そして全てを許すのだ
刺すような冷たさ
アフロディーテはいつぞ見えず
それは宵と明にだけ現れる
されど処女神のそれは
一晩掛けて
この地をめぐる
回り回り
巡り巡り
いつしか地の向こうへ
消えて行く
あぁ凍てつく光がやってくる
暖かいのになんて冷たい
処女神の兄は
私を焼き殺そうとして
凍えさせる(12月9日)

 

5-3(新たな・古き家族、蛇の顔した悪魔)

君は私を知っているのか?
あぁ知っているとも
我が息子
貴様は父ではないだろう
私に父は必要ない
母もまた
私は1個の完成した生命として
新たな家族を欲しはするが
古き家族は必要ない
私はそれを求めていない
父のふりした貴様の顔は
きっと蛇に似ているのだろう
よくぞ見抜いた我が主
あなたは流石だ
高貴なもの
また空虚な言葉をほざきおる
私に響きはしないのに
ほかの誰に響くのか
虚しい言葉は
死をもたらす
災いと悲しみと
私はあなたについていく
不満足な精神で
満足な5体を動かせと
貴様はそうほざくのか
戯けた話だ
バカバカしい
処女の魂
戯けた話だ
生贄は
処女の魂
ロリコン
神はいつでも
頭が悪い
あぁ愚かな話だ
死屍累々
死体の上に立っている
気分はどうだ?
死臭はするか?
神の形した
雷は
いつしか
ただの静電気
あぁ喝采
あぁ喝采
さいわいもまた痛みなら
私は何に救われる
無意味な言葉を書き連ね
空虚な響きを楽しんで
喝采喝采
喝采
アフロディーテ
穴を穿ち
処女神アルテミスが
穴を切る
切り放された私には
太陽すらも
凍てつく光
月光は白く
日光も白く
蛍の光
淡けれど
闇を切り裂く光は皆
冷たく凍てつく
光だけ
暖かさは痛みとともに
生温い液体なしには
得られない
ならば暖かいなど
価値はない
しかし人は価値をつける
暖かいは痛みだと
冷たさもまた痛みだと
生きてる限り痛みだと
世界は私を殺そうとして
あらゆる手段を用いてる
あぁ救われないさ
救われない
世界に助けを求めたら
メシアの降臨待つのなら
救われないさ
救われない
私の言葉は空虚なものさ
ガランとした伽藍に響く
似たもの同士仲良くさ
つまらないものを描いてこう
君の文字が
人の心を
揺らしたことがあるのなら
なぁ教えておくれや
教えておくれ
無思考の言葉は
聞かされた言葉
どこかで聞いたことの
繰り返し
オウムのように
げーげーゲー
あぁいつしか彼は消えている
あの日から消えている
この目で見たのを最後にして
神隠しにあっている
あぁさいわいは
なお遠い
自我が消えるところはキエフ
うーん遠い
うん遠い
運命線のキレるとこ
神は怒ると
全てを殺す
自由にすぎるぞ
クソ野郎
貴様にだって我々は
ルールをつけて
飼い慣らす
法律だってルールだって
与えられた首輪なら
素直につければ
幸せなものさ
貴様の首に首輪を付けて
愛する人に繋げよう
愛は常に無償で
一方的で
人を傷つける手段だということを
君は知らないのだろう
または知ってて
楽しんでいるのか
人類愛の持ち主が
最も卓越した
サディストさ
バイオレンスで
手もつけられない
最終的には
張り付けて
磔刑に処して
茨の冠を
その頂に
載せるのが
関の山
救いのしようもあるまいに
お前の命は
人を傷つけ
その代償に
自分を傷つける
何を痛がることがある
自分のしたことが自分に還る
ただそれだけ
運命だって因果すら
この世界には
なけれども
作用反作用はあるからこそ
与えたものは
帰ってくる
それも瞬時に
めぐりめぐって
自分に激力
与えたもうか?
そんなことは誰も知るらん
さぁ歌えや歌え
楽しいことが好きだろう?
さぁ踊れや踊れ
悲劇に泣いて
喜劇に笑え
さぁ君がヒロインだ
好きに踊れば
いいだろう
世界は広い一人舞台
邪魔するやつは
貴様の心の淵に宿る
その蛇の顔した悪魔だけ!
楽しめ楽しめ
さぁ踊れ
自分の世界だ遊ぶが良い
貴様の気持ちは
知るらんが
私の気持ちは良くわかる!
私を満たせ
私の為に
そのために世界はあるのだから
さぁ楽しませろ
俺のため
お前の与える快楽は
まだ足らんまだ足らん
もっともっと与えたまえ
処女の体を与えたまえ
ほら処女神を与えたまえ
私は貫く
その体
そして穿つぞ
その心
ざまあみろ
ざまあみろ
これがわたしの本性だ
ざまあみろ
ざまあみろ
見たくないものが見えるだろう
それがお前だ
お前の真尚
貴様は所詮
男ならば
何を迷うか
傷つけること
なんで血迷う
傷つけること
それは貴様の宿命で
与えられた業なのに
なんで避けるか
短小棒
みみっちいのは
大嫌い
もっと華麗に大胆に
世界を舞台に
踊りましょ?
何を血迷う短小棒
貴様のそれはまるで
爪楊枝
傷つけるだけが関の山
楽しませることができようか!
惚れろ惚れろ
こいつはこんなに小さいぞ
それに比べて
俺のはどうだ!
そんなきたないものはしまって
今宵は明るい夜だから
見たくないもの見せないで
それは今は求めてない
もっとフケて暗くなったら
気付かないうちに貫いて
痛みすらも感じさせずに
さぁ今は踊りましょ
何を迷った
このところ
さまよう川面は
蠢いて
そこから見えるは
地獄の釜
蛇の顔を持つ羊かな
空が飛べればなお幸い
探すことすらできように
しかしわたしは置去りに
することすら
決断できない!(12月9日)

 

5-4(せめてアルテミスの……/あの男だ)

全てアフロディーテのせいだ
彼女のせいだ
彼女のせいだ
あの時彼女に声をかけなかった私のせいだよ
その通りだよ
なんであの時声をかけなかったのか
好きだとはっきり言っていれば
しかし私は曖昧にした
はぐらかした
逃げた
現実から
そして作った
大きな穴を
私は未だに求めてる
愛と承認
死の挨拶
わたしは
私を
騙し続けて
いつしかでられない檻の中
あなたの声は
私を揺さぶり
檻が壊れれば
私はあなたを喰らうでしょう
私の命は
共にある
アフロディーテと共にある
そのあいだにある運命が
赤い紅い真紅の糸は
燃え上がるほど熱烈に
されど凍てつくほど
キンキンに
私と女神を結びつける
私は代わりの紐を探す
処女神アルテミスの突き放すような愛を求める
しかし私は縋り付く
アフロディーテの代わりにするために
彼女の意思を弄ぶのだ
いつの日か私の足元に
大きなサソリがやって来て
その毒牙を私に
突き刺すのなら
アフロディーテが救ってくれると
そう思いたい
あぁ私は常に必要とする
私を導く女神たちを
いつしか私は彼女たちを
自分の中に創りだり
完結させて
我慢する
ついに代替を見つけたら
私はそこに
しゃぶりつく
私の描く幸福の
他者を傷つける
必然性
神がいるなら
バツを与えよ
しかし世界は
不可視的
悪魔の操る浮世かな
淀みに浮かぶ泡沫は
かつ消えかつ結びて
我が心を蒙昧なものにする
闇夜の晩に空を見よ
凍てつく白い月光は
コートの上から
刺すようだ
それが銀の矢
アルテミス
彼女の力を
心に秘めて
明日の光を
待ちたまえ
そしたらほら見ろ
現れる
君の望む
アフロディーテ
明けの明星
神の星
惑う星
神は常に
空を惑い
我らに与える
各種の混迷
そいつが神々
あの父の顔をした
蛇の姿の神もどきに
騙されるやつは
大バカさ
いたいけな幼児に
教え込む
実の父は私だと
幼児は悪魔に耳を貸す
数少ないさいわいで
家族は知らずに
子供を落とす
地獄の業火に
突き落とす
罪悪感は
芽生えぬか?
芽生えぬのだろう
偽善者め
あの神が本物だと
まさか貴様も信じているのじゃ
あるまいな?
嘘をつけ嘘をつけ
私は知ってる
嘘つきと
自分の気持ちも
世界の理も
嘘と欺瞞に
まみれてる
しっていながら信じるの
それで何も
困らない
考えることをやめたなら
どんな苦痛があるのでしょう
神は言うの
いつだって
世界は汚穢な
ものだから
あなたも神も
糞尿まみれ
いつしか世界は
ハエが支配する
そんなのはいやだ
泣き叫ぶ
一人のいたいけな幼児
それが私
ならば世界は変えられる
私は私の世界を作るため
アフロディーテ
必要とする
せめてアルテミスの
あの銀の矢が
アフロディーテの撒き散らす
死と哀しみの風から
心を離してくれるなら
さいわいだ
さいわいだ
しかし私は望みえない
すべての希望は打ち砕かれ
死と悲しみの先に
美の女神
神の声が聞こえるか?
ならばそれは何を問う
何を問うかによってはなお
やつは蛇だと言えるだろう
昔の人は余りにも
多くの希望に溢れてた
なんで今の世は
その希望が消えるのか
私の支離滅裂とした
この語群
なにかの種になりはしないか
なりはしない
私は知ってる世界の惨さ
凄惨なるこの世界で
貴様の子供は餓死ぬのさ
そして貴様はそれを見て
無感情に目をそらす
または嬉嬉として
それに見入る
残酷さこそ
人間の
最も尊い
仕組みかな
さぁ残忍が幅きかせ
私の心を
喰い尽くす
あぁ闇は闇でも
なお浅い
心は遠くで
世界の終わり
果てのある世界なら
まだまだ希望があるのにな
でも世界は途切れなく
私とあなたをより分ける
あなたは
きっと
天国へ
私は
きっと
天獄
蛇の顔を持つ神様は
父親の顔
あぁ苦しい
あいつの首を
切り落とし
腸をかっさばいて
私は初めて
安心だ
神は嫌いだ偽者め
女神は好きださいわいよ
私に力を与えるは
アフロディーテとアルテミス
ゼウスもヤハウェ
死ねばいい
私にいるのは女神だけ
妻と娘と愛人で
それだけあれば
いいものさ
浮世を流れる快楽の
小さな流れは
悪魔によって
大きな流れと
消化する
承認したまえ
そこの神
私の心を
埋めるが良い
私に一つ
与えてくれ
私は穴を持っている
小さなものも
今となり
大きなものへと
変化した
移ろう虚ろな
虚空の闇は
雑多な愛で
汚れてく
私の心を
みたすのは
どこまで行っても
美の女神
月の女神は
処女神は
やはり
代わりにすぎなくて
その事に涙する
私は
意識を保ってる
意識を失いなお書けば
何が飛び出すかも分からず
怖いことから逃げている
無意味なものさ
空虚かな
闇が見えれば上々さ
しかし私はそれが嫌
お前は誰か
私は誰か
どれが誰だか分からない
私の数多の人格が
私の体を通り抜け
強さも弱さも
ごちゃごちゃに
男も女も
くそくらえ
闇は光で
影を見る
その心を知るもの
ここにはいない
彼はなかなかやってこない
私の心に
宿らない
ましてや
体は
使われない
疲れとともに
訪れる
大きく黄色い
死臭は
私の足元をよぎり
夜霧と共に
何かを攫う
救われない
それは
掬われるから
お前は
所詮影だから
光とともに生きようなんて
無理なことを望むから
だから君は救われない
いつまでも他者を求めているから
嘘をつけ
求めている振りをしているだけのくせに
知っているんだ
ここにいる人達は
お前なんかよりもよっぽど
俺たちのことを
知っているんだ
そんなはずない
私は彼らと触れたことすら
無いのだから
無理がある
全てが現れる頃には
新しい年が始まってしまうよ
ならば有限
不可能ではない
いや、無限だよ
不可能さ
あらゆる手段で
世界は私を殺すのだから
殺されるたびに私は生まれるのに
今この瞬間ですら
私は一人また一人と生まれている
可能性の数だけ
私は存在するのだから
それでも僅かな可能性に生きたものは
早死する
そして最も確定した可能性に生きたやつこそ
この俺だ
いや私だ
えい、この際
そんなことはどうでもいい
問題は愛の話で
それが無限か有限か
世界にはびこる偽物の愛が
神の顔した蛇によって語られる
だからわたしは分からない
分かることはただ一つ私の愛は彼女と共に
愛と美の女神アフロディーテと共にあるということ
結局君は
意識を眠らせることが
できないみたいだね
不愉快だ
不愉快だ
君の話は
誰も彼もが
聞き飽きているんだ
何回聞かされたと思っている私は
私の話がしたいんだ
今更お前の話が聞きたい訳じゃない
でもお前の話もあいつの話と同じなんだ
だから私たちは
結局不可分なんだ
私たちは分かれてるように見えて
結局一人なんだ
嘘をつけ
嘘つきはお前だ
世界から目をそらすな
ならば私も言わせてもらおう
誰だこの不毛な遊びを提言したのは
あいつだ
あいつだ
あいつだ
あいつだ
私たちの外にいる
あの男だ(12月9日)

 

5-5(分析、性描写)

光のものは私に世界を滅ぼせと囁く
されど私はそれを拒否する
故に私は私のままだ
僅かな心の迷いは
私を人間たら占める
改行のもたらす効果は
分析に繋がるのだろうか?
しかしこれを書いたところで最後は分析だ
私の無意識など
出てくるはずもないのに
それをつかみとろうと
私たちは躍起になる
さぁ滑稽な
遊びの始まり
世界の奇怪な
この機械に
機会があるのなら
君も片足を突っ込んで
そのまま首をはねられるといい
少しは新しい世界が見えるだろう
しかし君はそれを拒絶する
死にたくないから
死が変化をもたらすのに
死を厭うなら
私たちは変化の先で何を見る
屍を見る
というか屍しか見ない
分かるか
死臭が
死体の山の頂きで
世界の罪を被って
十字架を背負ったところで
磔刑に処せられ
頭に茨の冠を
正してもらうのが
関の山
性描写は
時にエキゾチックで
グロテスクで
あぁ吐き気を催す
さぁ君の短小棒は
何を語る
ヴァギナの奥で
光る
仄かな命の始まりは
やがてペニスに汚される
男は穢れ
女は清い
ほらどこに男の良さがある
君が女を嫌いなのは
君が自分の汚れに
気づくから
神の汚れ方よりはマシだと
私は思うがね
あの蛇の顔を持つ神のふりしたまがい物は
生贄に
処女の魂を求めるくらいだから
まぁ私の方がよほど清らかだ
羊の肉は
処女の肉だ
処女は最も穢れなきものとして
世界に記録される
しかし私たちは
それを奪うために存在するのだ
聖母マリアは処女であるなんて
そんなことはどうでもいい
嘘なんだから
君は男に犯される
凌辱の果てで
何を見るんだろうなぁ
性別とは
無意味なものだ
それは性染色体の違いに起因する
だからどうしたという話だ
鼻で笑うしかない
さて
男は女によって作られたのだ
このことは忘れてはならない
女が男から作られたわけじゃない
貴様のその股間にぶら下げている
卑猥で穢らわしい突起物は
人の命を育まない
むしろ奪いすらするが
しかし女性の
下腹部に宿す命の温もりを見よ
あぁ人は皆
誰もが必ず
女によって作られるのだ
女は神だ
そう誰もが女神になる資格を有する
しかし女神になるためには
処女という神聖さを喪失しなくてはならない
人工授精が人を処女懐妊させてくれるようになれば
それこそ本物の神が胡麻んと現れる
しかし我々、性染色体を別の種類の2本を持つ者
つまり穢れた者
つまりそれによって社会的強者のフリをした穢れた弱者は
永遠に神になることはできない
女のすごさを思い知らされる
そしてその清らかなことを
あらゆる清は女に帰結して
あらゆる穢れは男に還元する
さぁ君は男であることが嫌にはならないか?
我々には試練が与えられない
それは見離されたことを意味する
しかし女性は
彼女たちは試練と共に生きる
見放されていないのだ
諦められた者達は
応援されている人を
殺そうとして
襲いかかる
しかし神の不完全体は
それを受け入れ
神を生産する
道具にしてるつもりが
私たちこそ最高の道具なのだ
諦めろ
私たちは必要とされない
探しものは見つかったかな?(12月9日)