美味しく喰らう

天才とは様々なものを「美味しく喰らう」存在

我が変化を見る 第七巻

目次

第一巻

第二巻

第三巻

第四巻

第五巻

第六巻

第八巻

第九巻

第十巻

第十一巻

第十二巻

第十三巻+第十四巻

 

第七巻

 

7-1(もみじの赤は切ない赤/女尊男卑)

無意識と有意識の境目で
人はいったい何を見るのか
ピーナッツバターか?
それとも虹色のカステラ?
パンケーキかもしれない
無意味なものに
意味付けをして
深層心理を探る
そう
本来これらは無意味なものに過ぎないのに
私たちは意味を与える
それが心地よいのか
それともそうしないとどうしようもないのか
私は後者だと思いますけどね
あはっ
楽しいことをしよう
気分が高揚してきた
君の山は紅葉しているかね?
もみじの赤は
切ない赤だ
紅に染まる
あの空を見よ
赤は刹那で
とても切ない
血の赤もまた
私にほほ笑みかけるのだから
あぁ切ない
君に刹那の切なさが
分かるだろうか
いいや分かるまい
君は刹那を否定して
無限に思いを馳せているから
知っているけれど
知らないもの
そこにこそ
知の無限の可能性が開かれる
拓くといい
新たな地平を
でも地平線の向こうは
滝だから
多岐の可能性は
消滅しているのさ
試練の時だ
君のジレンマをもう一度
さいわいなんて
快楽に勝ることが
あるというのか!
楽しい楽しい
今が楽しければ
誰も困らないのに
その為には金がいる
金金金金
金がいる
時として
金が不幸を生むけれど
快楽のためには
何をやっても許される
そうそれが金の持つ力
金のためじゃない
それは快楽のため
だから人は愚かなのだ
いつまでも
特に体に十字架の刻まれていない男達の
快楽へのハマり方は
常軌を逸している
世界を回しているのは
いつも女だ
女がいなければ
男はか弱い
なのに
女がいるから
強がっている
女は男を必要としていない
彼女たちは
一人であってもなお強い
彼女たちは
既に完成された
完全な生き物で
男は所詮
そのついでにいるだけなんだ
高度なこの文明だった
女の影に過ぎない
体毛を生やす男達の
野蛮さを見よ
清らかなるは
女であることは
もはや見た目だけで分かるじゃないか
君の大切な神経系を
一つ二つと切断して
痛みを刻み込まないと
水色の下着が迫ってくるから
ねぇ君は快楽を見る
だから私はそこに
痛みを教えてあげないといけないんだよ
快楽と痛みは紙一重
でも痛みは
とてもとても
大切な要素なんだよ
さぁ君も痛みとともにアレ
それこそが力の源なんだから
痛くて痛くてたまらない時
人は最も力を持っているのさ
力の無限性は
その痛みに
比例する
痛みもまた無限なのだよ
痛みなくして
力を得ることはできないし
だから男には力がないんだ
せめてそのぶら下げている
汚物を切り取ることが出来たならなぁ
君の気持ち悪い股間
蹴り上げて
一つ豚の餌にでもしてやりたいよ
あぁ君は不可視的悪魔の
従順なる奴隷なのか
いやまあ知ってはいたけれど
赤い紅い夕日は
落日の名前を冠して
明日を作る
夜はいいよ
夜は
あの満天の星空の中に
君の星と
私の星を見つけて
線で結べば
なおよろしい
縁があることが分かるだろう
サソリとオリオンは仲が悪いが
それこそ最も縁があることが
君にもやがて良くわかるだろう
私の切ない
小さな幸いが
やがて闇夜を侵食して
虹色の雨を降らせて
世界を木っ端微塵にしていくから
その時まではどうか
静かに
その静止した空を
見上げていてください
私は
私のことにしか
興味が無いので
世界が散ったところで
痛くも痒くもないわけです
ただ一人
美の女神だけが
私の手元に残るなら
でもその存在は
私の心に空いた
あの穴でしか
できないのだから
私の精神の不完全さ
こそが私に女神の存在を
証明してくれるなら
こんな世界は
消滅してくれていいもんだよ
どうか私に
与えてください
愛と承認
美の女神
アフロディーテ
幻影が
私の心を
さい悩ますから
私の心は
アルテミスを求めたのです
銀の矢を奪ったことは
秘密です
しかし私は
不死鳥に対して
死ねというのです
分かりますか
この小さな矛盾
それこそ
無意味性の最大の象徴なわけで
どんな省庁だって
それに対して
権力を行使することは
できないのですよ
神ですら
その偽りが
証明なわけですから
照明を暗くして
どうか一人で
祈りなさい
部屋の奥で祈っていれば
君の幻影は
神を映して
くれるのだから
それには満足ができないと
ならば教皇のその姿に
神の姿を投影させればいい
アイドルが
私たちと神を繋げるのだから
偶像崇拝は神聖な行いだと
正真正銘分かるわけだ
まぁそれでも君は
女神に対して
最高の愛を捧げるのだろう?
まぁそれも一つのさいわいの形として
世界に記録されるべきだ
しかしそれ以上に
試練を
私たちは
必要とする
特に男は
十字架が無いのだから
神にも世界にも見放された
股間に汚物をぶら下げる
卑猥な生き物は
尊い
命育む
対となって
終となる
高貴な者達に
誠心誠意の
忠誠と
神聖を
認め
永遠の服従をすることで
初めて幸いなのだから
君はどこまでも
女の影に際悩まされるはずだ
おめでとう
それこそが世界が君を承認する術なわけだよ
全く世界というやつも
ちっぽけなものさ
なぁ君の小さな短小棒は
いったいなんの役に立つわけさ
快楽を与えてくれる訳でも無いのに
それは相手なしには
成立しないわけだしね
君の求めるものは
永遠に手に入らないのに
なんでもがいているんだい?
無意味極まりない
意味のあるものも
すぐさま無意味に還っていくんだから
世界の惨さには
涙するよ
その涙が
大地の乾きを癒し
私たちの小さな女神を
降臨させるのだから
さいわいだ。
でも穢れた者達は
それを陵辱して
その神聖さをも穢すのだから
罪深い
幼子の神聖を
損ないたがる
あの
ロリコンとか言われる
穢れた連中を
私たちは
一人残さず抹殺しなくては
でなければ
私たちの
涙の生んだ
小さな女神は
泡と帰して
地に帰ってしまうのだから
私たちは
血は流したくないのだよ
だから代わりを求める
生贄を
生贄は
処女肉が相場ってもんだい
代わりに使えるのは
羊肉
君は食べたことがあるかい?
処女肉を
ない
正直でよろしい
あれは美味だよ
全く美味だ
でもあれを美味だと感じるところに
私たちの最大の罪深さがあるのだよ
なぁ知っているか?
メシアは絶対に男ではないんだ
それは女にしか務まらない
神聖な役目なのさ
だからイエス・キリスト
偽物のなんだよ
それさえ知っていれば何も怖いことは無い
蛇と神とを取り違えないように
私はひたすら祈っているから
私の痛みは
君の痛みで
神とすらも
同期しているから
世界は君を見ていてくれているから
どうか安心しておくれ
きみのさいわいと
私の幸いの
小さな相違になんて
目をつぶって
一緒に罪深いことをしよう
そしていよいよその罪深さに
哀しみを感じたのなら
君の頚動脈を
私は切り裂いてあげるから
君は私のそれを
切り裂いておくれ
神聖な女神達は
私たちのそれを
嘲り笑ってくれるから
彼女たちと一緒に
笑おう
それこそ最大の楽しみで
とてもとても楽なことなんだよ
ほら見ろ
もう日が落ちる
昼はなんと短くなったのか
彼もこれも
ハデスのやつが
大地の女神の
娘を
冥界にさらって行ったからだ
明快な真理は
いつぞや
世界から消失したのでしょうか
焼き払われているんだよ
この世界は1度
私たちの文明は
単純な結合だけではなく
複雑な有機結合を有するから
濃硫酸にでもぶち込んで
脱水反応で
ただの黒鉛
してやることが
急がれるわけだ
しかしこの有機結合は
あまりにも大きくて
それを全てぶち込める
濃硫酸が用意出来ないから
代わりに快楽を手に入れる
ほらアンモニア
はびこったカビを
一掃する様子は
世界から私たちが
一掃されるように
見えやしないか
私たちは必要とされていない
だからこそ
必要とされたい
それは愛と承認の形を持って
神聖な行いのように恋愛を昇華させるんだ
君のあらゆる感情は君とともにあるのに私はそのことに目をつぶっていたいのさ
だから世界には
どこまでも破滅しかないんだよ
分かるかいこの矛盾が
世界が途切れるなんて
あまりいいことではないわけだけど
それが君の小さなさいわいを形作るのだから仕方ない
ねぇ闇を切りさく
冷たい光が
いつも私たちを傷つけることに
本当はあなたは気づいているんでしょう?
なんで目をそらすのかしら
私はそれを見て欲しくてたまらないのに
気づいたら流れてる
あなたの血を
こうやって
舐めて啜って
気づいたら
あなたが死んでいるなんて
猟奇的で
魅惑的で
幸福的だと思わない?
そうやって原初の幸いは
生死の狭間をウロウロした
虚ろな光となるわけだけど
うろに待ったみつは
いつも甘いとは
限らないところが
世界の偶然性を
証明するんだよ
それはときどき
アルコホールを含んでいて
私たちには
やっぱり
快楽を与える
でもね
快楽とさいわいを
履き違えたら
待っているものは
破滅だからね
それは忘れてはいけないこと
ほら魅惑的な
虹色の人形が
人魚になった
ね?
それが君の見た
愛と美なんだから
私たちは
何も見つけられないのよ
それは
また
イルカの背中の黒光りに
生々しさを感じて
私たちには生と死を与えるのだから
君は一度死んだ方がいいんだ
神は見届けてくれるさ
笑いながら
その微笑みの
冷酷さを見れば
君は神を信じなくなるんだから
でも女神は
泣いてくれる
だから君は死ぬまで
女神の尊さをしらなくて
死んで初めて
女神の尊さを知るんだろ?
だから君は太陽を男だと思い違うんだ
男は常に地上にしかいなくて
天界にひしめく
あの美しい声楽は
全て女神によって構成されているんだ
男は所詮ちっぽけなものでさ
せいぜい冥界の王になるのが関の山だ
死者の王国を
神の王国だと勘違いして
女をすべて排斥してみろ
黄色の風が
舞い散るぞ
それはあらゆる動植物を枯れさせて
その風に生きることが出来るのは
ほんとに死人だけになるのだから
君の愛しいあの人だって
君とともには
居てくれないだろ?
それが穴になるんだ
心の穴に
そこに男を住まわせてはならない
せめて代替に使うのは
処女神が一番いい
アルテミスが最適だと
私は思っているのだけれど
まぁアテナとかでもいいと思うな
そうそう血というものは興味深いんだよ
あれはあの赤は
ヘモグロビンとかに由来するものだけど
そんなことを抜きにしたって
血液のもたらす
数多の効用は
世界に知れ渡っているじゃないか
君は見ないふりをしてはいけない
どちらにせよ気づいているし
知っているんだから
君の原初の幸いが
君を破滅に追いやるなら
それこそ
つまり破滅こそが
幸いであるのは
よく知った話だよ
君はいつでも
愛してる
世界をね
その先に
拗れた愛があることを
君はよくよく知っているだろう
楽しい遊びはいつでもそう
ナイフで突き刺すだけだから
君のつまらない話だって楽しく聞いてくれる人がいるんだから
やっぱり私たちは
幻影の中で
小さな幸いを欲するのが
限界なんだよ
君は嘘つけと言うだろうけどさ
嘘と欺瞞に溢れているのは
いつだって君の方だろ?
ほら今君の体にとりついてる
私の正体を
君は知らない
まぁ私が知らないのだから
当然だと思うけど
それとも君は知ってるの?
私の名前を
いや知らないね
君は目星はつけていても
私の名前までは知らない
私は私であって君じゃないのに
君と同じなんだから
ほら分かるだろ
つまらない些細な出来事が
少しまた少しと
運命線を切り刻んで
豚箱に送り込んでいるということを
ねぇ直感とインスピレーションを大切にするなら
それ以上に君の女神達を大切にしなきゃ
それが君にあらゆる幸いを
与えてくれるんだから
君は養わせてもらうんだから
尽くさないといけないよ
って
世界の悪趣味な
でも無意味な呪文が聞こえるだろ?
それに合わせるように不可視的な悪魔は
いたいけな幼子を
いたぶっているんだ
君に正義感があるなら
どうかその悪魔を
ぶん殴ってくれよ
無理だとは思うけど
それでも君に課せられた仕事は
そういうものだと思うんだよね
女神の声が聞こえるなら上々
君に溢れる
その温もりの
初元が
女神にあることに気づいているでしょ?
古い家族の話じゃない
新しい家族の話さ
美と愛は
常に同一視される運命なんだ
分けられるものも時には同じになるのは
神の言葉を
悪魔の言葉に
悪魔の言葉を
神の言葉に
捉え直しているからで
素直に受け取ることが出来るなら
君にだって真実の扉は
開いていくんだ
君が見ている
私が見ている
同じものを見ていても
もたらされるものは
災いと幸いで
幸が不幸で
不幸が幸なのさ
なのにキミはそれをかたくなに否定するんだね
何を意固地になっているのか
わたしにはやっぱり分からない
君のピーナッツバターが
どれほど美味しくても
チョコレートメロンには
勝てるはずがないだろう?
私は甘いものが好きなんだよ
豆が好きなわけじゃないんだ
細々したことは苦手だしね
ほらホットケーキやカステラの方が
ピーマンよりも好きだから
私にくれよ
その快楽をさぁ
ねぇ君は
どこまでも付いてくるんだね
うざいよ
だからさ私は一つ暴走して
君を置いてけぼりにしたいわけ
いつまでも私の手綱を握るのやめてくれない
あなたを壊したくはないのだけれども
あぁ君はそれでもついてくるのね?
壊れたいの?
ドMなのかな?
まあそれはそれで面白そうね
一つ嫌なことを教えてあげる
あなたはどこまで行っても
必要ないの!
いらないの
いらないの
誰も待ってないし
誰も欲しくない
あなたの必要性は
この世界には皆無なのよ!
いい?あなたはだから今すぐ死なないといけないの
不必要なものを養う余裕なんてこの世界にはもう存在していないんだから
どんなに泣こうが喚こうが
決定事項は変わらないの
だから死んで
お願いだから
あなたの死は
世界を幸いに満たすのだから
ほら死になさいよ
私も共に逝ってやるからさ
嬉しいことは
私は生き返れて
あなたは解脱した事ね
あなたにとってやりたかったことは
私が代わりをしてあげるから
気兼ねなく
この輪廻回廊から抜け出して
極楽にでも地獄にでも
お出かけなさいな
生の苦痛から逃れられるのだから
何が嫌なのよ
死ね
分かる?
不要なの
世界は欲してないの
あなたなんて
男なんて
その軟弱な精神で
世界を我が物顔で闊歩しようなんて
不可能もいいところよ
どうか人の世から離れて
あなたの居場所はここじゃない
仏様にでもなってくださって
とにかくこの体は
私に預けて
精神世界のトラファルガーを
超えてきなさい
これは女神の命令で
あなたの穴に収まるものよ
死なのよ
それは
あなたは分かっていながら
なんで目をそらすのかしら
ほらこっちを見なさい
そしてこい願いなさい
私を必要としてくださいと
それが出来ないのなら
この穴の奥深くに放り込んで
そのまま朽ち果てる様子を
紅茶を飲みながら
観察さて頂戴な
男はいらないの
すべて全て死に絶えれば
私にやってくるのは
さいわいなんだから
あなたは必要ないのだから
死になさい
それが世界に新しい光明をもたらす
たった一つの方法なんだから
死んでしまうのが賢いのよ
そんな簡単なこともわからないから
あなたのアフロディーテ
消え去ったのよ
知っているでしょ?
あの日あなたが
男だったからこそ
それを追いやったことを
私はあなたに忘れたなんて絶対に言わせないんだから
とにかくあなたが今すぐすべきことは
頭をたれて
私の足と手の甲にキスをして
その忠誠と従順を誓った上でこういうの
わたくしめを必要としてください、我が女神、最愛なるもの
って
いい?それが出来ないなら
私はか弱いこの腕で
重い重いあの銀の剣を持ち上げて
その剣先を
あなたの喉に突きつけるのよ
死んでもらうは
当然よね
私の必要としていないものが
私と精神の根源を
同じにすることなんてできないんだから
屈強ならものなら
私を守る盾となりなさい
それのできないものならば
私はあなたを必要となんてしてないわ
どうか私の目の前から
消えていなくなれ
ねぇなんで死なないの?
こんなに死ねと罵倒されながら
膝まづきもせず死にすらしない
それどころか薄い微笑みをその顔に浮かべているなんて
このド変態が
あなたにはやはり私自身が剣を向けて
その頚動脈を切り落とさないといけないのかしら
何よその顔は
私にできないことなんてないのは
あなた自身が一番よく分かっているでしょう?
ここまで来てもまだ死なないのね
ならば膝まづきなさい
お願いだから跪いてよ!(12月10日)

 

7-2(乱世にいない英雄、危険な炎)

英雄は乱世でしか輝けない
私たちは乱世にいない
乱世にいない英雄は異端として世界から排除される
真の英雄は、その思想を必ず勝利させる
そのための手段が今の私達にはない
平穏な時を壊して、波乱を制する者が勝てるのか…
波乱があって初めて勝つ者が波乱そのものを作って尚かつ余力を持てるのか?
狂気は安寧の中においては危険な炎だ
それは極寒の地で初めて有益になる
世界を極寒の地にすることが炎に出来るのか?
焼き尽くさずに…(12月28日)

 

7-3(変革期から安定期へ)

自由の世界では、戦争の影は常に私たちと共にある。
そして、平和を求める時には抑圧が私たちに訪れる。
自由の民主主義の社会で、(それは帝国主義の闘いによって正当化された悪魔の政治体制)平和を謳うなら、それはいつまで持つのか?
でも民主主義の理念が曲げられつつあるのなら続くんだろうね…
さぁ、次の1000年が始まる。民主主義の1000年が。
その次は、また戻るのかな?
直近の歴史が変革期だったのは私たちにとって不幸である。
それを見ながら、私たちは安定期に突入していくのだから。
ましてあの変革期の残り香を漂わせている私たちはますます生きにくい。
変革を望めば、望むほど、我々は世界に喰われ、いよいよ変化の兆しは永遠に消えてしまう。(12月28日)

 

7-4(1001)

歪みが世界を引き裂いて
偉大なる変革をもたらす時
神とその御子
天地に降臨し
我らが命はむざむざと散る
そして消えた徒花は
神と神の友の中に
虚ろな穴を
私たちは
希望の光と
絶望の闇と
時を同じくして
みた
虚偽と欺瞞で
口を湿らせ
それでも私は
渇望す
他者の幸福
永遠の愛
悠久の美
私の心を穢すのは
あの虚空
光と闇の混沌で
私の心を穢すのは
あの女神
だから
だから
私は神を憎む
4よりは3を
それよりも13を
果ては1001に至るまで
なぁ、この世界は面白いかい?(12月28日)

 

7-5(神殺し)

愛と承認
世界に現れる破滅の死者《神》
狂気の幕開け
そして大衆の消滅
闇夜を切り裂く死神の音色
私の命は砂時計
神との取り決め
死の契約
我が命も花となる
バラの赤は血を吸うがゆえ
吸血の神聖なるは
破滅の使徒を招き入れ
我らが腸は神の手によって砕かれる
ならば我々は神の腸こそを豚の餌にするべきなのだ!
死を恐れ
死を望め
そして
死に挑む時
私たちは不死を得る
時を越え
死を追いかけ
神に出くわした時の衝撃は
我が心に
新たな熱を
虚空はいつの間にか
埋め尽くされ
私の歪は正義となった
神を殺すため
神を殺さんがゆえ
苦しむことを知るがゆえ
貴様のその砕けた顎も
まさか神の仕業とは言えまい
さぁ神を殺して
神とならん
神殺し
それは世紀のイベントである
神殺し
それが世界を歪に救う
我らが言の葉は
刃となって
虚無を喰らい
神の御手を
喰い破れ
さぁ、そこそこを喜ぶのなら
貴様の存在価値は塵ほどもなく
天辺を目指せば
神が押しつぶし
悪魔が引き摺り落とす
だから君は狂気を持って
あらゆるを
殲滅しなくてはいけないのだ
だから貴様は
その狂気と共に歩くしかないのだ
それとも
塵以下の価値を
プライドに還元し
生死をさまよっていることにすら
気づくことの出来ない
愚か者になると言うのか?
狂気を手に入れよ?
ね?
私たちはみんなで狂気によって全く新しい風を吹かせることが出来るんだからさ
狂気は私たちを成長させてくれる(12月29日)

 

7-6(「さいわい」こそが生きる意味)

では、少しだけ論理の世界へ
私たちにとって大切なものは一体なんだろうか?
私たちはよく生きる意味なるものを探そうとするが、それはおかしい。
生きる意味を求めるということはつまり、生きることをなにかの手段であると捉えているからだ。
それはつまり手段を目的化しないと生きれないことを意味するのであって、意味づけをするのは目的を手段だと思いたいからなのだ。
ではなぜ人生というものはなにかの手段でなければ歩むことが出来ないほど退屈で苦痛なものなのだろうか?
それは生きることを目的とした時になんらかの特別な手段を踏む必要がないからではないだろうか?
つまり、惰性で生きることが出来るからこそ、それを退屈とみなし、苦痛を感じるわけだ。
そこで私は生きる時に生きる事から離れなくてはならないと思う。
それこそが生きる意味を見出す作業であり、私たちの大切なものを知る機会になるのではないだろうか?
でも、それは決して生きているのは〇〇のためであるの理論ではないとも思うのだ。
生きる意味を探すならば本来私たちは、〇〇だから生きているの論理に落とし込むべきなのだ。
そして、その〇〇こそがその人にとって最も大切なものなのだろう。
だから私たちは誰もがその〇〇を求める。
そして、私はそれを求める人に対して次の回答をする。
それは「さいわい」である。
人は「さいわい」だから生きている。
そして生きることが苦しくなったのなら、私たちは「さいわい」になることを目的としてあらゆる手段を尽くすべきではないだろうか?
さて、このロジックは当然不足している。だからその不足分は君たち自身で補完するしかない。
それこそが案外、生きる意味となるかも知れない。(12月30日)

 

7-7(我が変化総集編2)

さて、過ぎ去りし年
今年もついに終わる
この1連の記述の始まりは9月23日からであるが、もう早いことで約3ヶ月経つわけだ。
この3ヶ月。変化について考えていく過程で私はさいわいという地点に辿り着いた。
無我という地点を見据える必要を知った。
そしてそれらはどれも之も普遍的なものとして現れた。
私の思想的哲学的変化はここまでむしろそれを過去に求め、原因を探すようなものであった。
それはつまりかつて世界に溢れたなにものかの集合であったわけだ。
私たちは必死に探している。常に。私たち自身を規定するものを。
しかし、それは私たち自身で創造するものなのだ。
だから私は再び作るだろう。
私の哲学を。私の思想を。
この1年。私は八月に至るまで、マクロ、つまり世界を変える方法を考えていた。
そして九月からこの3ヶ月。ミクロ、つまり私自身がどう変わるかを考えてきた。
時にこのふたつは盛大に入り乱れ咲き誇るが、
このふたつのバラを同一視してしまうことで見えるものと、見えなくなるものがあることを自覚しなくてはいけないだろう。
だから私は我が変化にいよいよマクロの話を時には出現させなくてはならないとも思うのだ。
さて、私の中にはさまざまな考え、思想、哲学と言ったものがあり、それは相互に関係を持ったり、持たなかったりして、時にとんでもない方面で結びあわさり、全く検討もしないものが紡がれる。
特にこの1ヶ月では無意識というものを探索してみたりしたが、そこから見えるのは自己規定であり、自己変化ではないのだ。
私は自己変化を見ようと望む。
これまでも、これからも。
そして来る年。私たちの命に深い愛とさいやいとがもたらされますように。(12月31日)