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天才とは様々なものを「美味しく喰らう」存在

私の当面の投票方針について

さて、本日は第26回参議院議員通常選挙の投開票日であった。

しばらくの間国政選挙が無いそうなので、備忘録も兼ねて、私の今後の投票方針を書き残しておこうと思う。
そこでまず第一に現状の国会の状況を論じることにする。続いて、理想的な国会状況について述べ、このふたつの軸を架橋するための投票方針を述べてまとめることとする。

まず現状の国会状況であるが、これは端的に自由民主党一強体制であると言える。衆議院では定数465議席に対して第一党は自由民主党261議席、続く第二党は立憲民主党で95議席、第三党に日本維新の会41議席、以下公明党32議席、国民民主党11議席日本共産党10議席となっている。また今回の改選前の参議院勢力(定数245議席)においても第一党は自由民主党で110議席、続く第二党は立憲民主党が44議席、第三党に公明党28議席、以下日本維新の会15議席日本共産党13議席、国民民主党12議席と続く。
こうして見てもらえれば分かるように衆参共に自民党は第二党にダブルスコア以上の大差をつけて大勝している。
このような自民党一強体制下において、国民が選挙を通した政策策定に関与することは事実上不可能であると断言して良いだろう。また特に衆議院選挙が小選挙区制になって以来、自民党の派閥政治は機能を失っていると言える。党内民主主義を整備することで五十五年体制における自民党一強は多様な意見の元に動くことが出来ていたが、安倍政権下の自民党を見ても分かる通り、そのような多様な意見を自民党に求めることはもはや難しいだろう。また、現状の選挙システム上で自民党内で派閥政治が行われるようになれば、今度は短命政権の乱立という小泉政権以降の動きとなってしまう。もはや自民党に党内民主主義を求めることは出来ないのだ。であるからこそ、国会における民主主義の機能回復が求められる。これは国政選挙において国民が政策の方向決定に対して今以上に強い力を持つことが出来るようにしなくてはならないということでもある。
現在の日本の選挙制度上、そのような国会における民主主義、国民の投票行為の政治的意味の強化に資するのは二大政党制の確立をおいて他にないだろう。つまり、乱立した野党こそが自民党一強を利しているということだ。
自民党立憲民主党が極めて近い議席数を互いに保持するようになれば、国会政治はより高い緊張感のもと、より国民の声を広あげるための努力を重ねることは明白である。また国民にとっても国政選挙、特に衆議院選挙において、常に政権選択選挙となることは、一人一人の一票が実際政治を動かすものとしてより理解しやすく、主権者としての自覚もより増すこととなるだろう。
私はこれこそが来るべき日本の民主主義政治の姿であると考える。
故に私が為すべきことは、徹底して野党の合流を促進することであり、第二党の成長ということになる。また一方で私は民主政というものはポピュリズムを通して衆愚政へと堕するものであるから、これを徹底して排除しようと民衆一人一人が意識しなくてはならないと考える。しかしこれは多少高望みな面があるだろう。維新やれいわ、そしてNHK党と今回の参院選で一議席当確と言われている参政党など、昨今の日本にはポピュリズム政党が増えている。私はこれらは断固として国政から排除するよう務めなくてはならないと思う。
さて、多少脱線気味ではあったが、そろそろまとめるとしよう。とにかく第二党であるところの立憲民主党の成長とそれに伴う二大政党制及び衆議院選挙の常時政権選択選挙化という点に日本の現代民主主義の目標を定める以上、私の投票方針は立憲民主党一択となる。